楽しい漢字教育

 








こちらのページではJoyit代表の井上知子がライフワークとして取り組んでいる、新しい漢字教育法について紹介していきたいと思います。


目次

〈1〉 「新・漢字教育法」って?

〈2〉 「新・漢字教育法」ができる経緯をQ&Aで井上に直撃!

〈3〉 家庭でも使える「新・漢字教育法」のサイト

    保護者からの声

    サイトの使い方の補足

〈4〉 「新・漢字教育法」に関心のある方々へ


漢字サイトから読み進めたい方は〈3〉からどうぞ。



〈1〉 「新・漢字教育法」って?


この教育法は従来の漢字教育とは全く違い


・子どもを主人公とした形ですすめること

・読み優先であること

・子どもの漢字の力だけではなく言葉の力を伸ばすことができる

・一対一の関係性を大切にすることができる

子どもの内面に自己肯定感を育てることができる

・子どものコミュケーション力をあげることができる

 

という理念のもと楽しく漢字を学ぶことができるものです。



〈2〉 「新・漢字教育法」ができる経緯をQ&Aで井上に直撃!



教育法ができた経緯を開発者である井上知子に聞いてみました!


Q この教育法を開発しようとしたきっかけは何ですか?

今から35年前に、自分の子どものために編み出したものなの。なかなか字を覚えるのが難しそうな子にどうしたらいいか、根本的にどうやればいいんだ、と考えたのね。 
漢字をなぜ学ぶかと言えば人の書いた文章が理解でき、自分の考えを文章にして人に伝えるためよね。で、たどり着いたのが漢字の意味・読みを伝えて、その漢字で遊び文章を作る事、そしてその文章が完全に読めるまでは書かせない、書かせる時は文章全体、というやり方。そして二人の子どもへの約10年の実践から、その効果をとても実感したの。当時は家庭で行ったのだけど、基本のポリシーや方法は学校用にも適用できるものだなと最初から思ってたのよね。



Q どうして家庭で行ったものを学校でも適用していきたいと考えたのですか?

このポリシーに基づいた教え方であれば、子どもを主人公とした形で、子どもの漢字の力だけではなく言葉の力を挙げる事ができる、しかもそれは一対一の関係性を大切にするのでコミュケーション力を挙げることができる、しかもそれは自己肯定感を育てることに繋がる、と経験からわかったの。
考えてみると、学校はほぼ全ての子どもがいるから、学校でやってくれれば一網打尽にできるでしょ?私は私の子どもにしかできないけど、学校でやってくれれば、何て効率的なんでしょ!と思ったの。日本中の子どもがこの教育法で言葉と字を手に入れられれば、自分で自分を成長させることができる。力の自己増殖が起きる!しかもこの方法は学校でも可能だ、と経験を通して確信していたからなの。


Q 学校で適用されるまでの経緯を簡単に教えてください。

学校への適用の道はなかなか開けなかったわね。20年を越えて色々な人に話してみたけど、「いいですね~。きっとそれは正しいやり方だ」というのだけど、誰も「やりましょう」とは言わないの。だからもうJoyitでやろうと思って人集めをしていたの。でも、やっと数年前に「その教育法をやってみましょう」と元校長の上野芳樹氏が言って下さって、とても嬉しかったのよね。
それで、学校現場で「新・漢字教育法」を実現する目的で、上野芳樹氏と共にJoyit会員の熱心な有志の先生方と共に研究会を立ち上げたのよね。研究会の名称は、「子どもの主体を起こす読み優先の漢字教育研究会」。ポリシーに基づく具体的な教材のたたき台は上野芳樹氏が全力を挙げて作ってくれて、それを現場にぶつけてさらに理念に沿った教材を改良するということを、教育現場に軸足を置きながら、ここ数年は先生たちと共に努力しているの。



Q 学校で実際に実施されてみて手応えはどうですか?

漢字教育の発想法をガラリと変えないといけないので、初めて聞く先生方の抵抗は大きくてね。でも果敢にやってみる先生や学校もあって、とてもいい変化が子ども達に起きているとの報告をたくさん頂いているよ。

2021年現在、滋賀県でこの方法で漢字教育に取り組んでいる小学校が、約20校を越えたの。特別支援の学級でもしている。実施学級は今もゆっくりだけど増えつつある。そのうち少なくとも3校は1年~6年までの全学年での取り組みになっているの。

そこでは子ども達同士が相互に助け合いながら生き生きと学習に取り組んでおり、かなりの成果をあげているよ。どの学校でも取り組んでいる客観的な学期末の50問テストの点も上がった、という声も多いよ。
私が直接聞いた子どもたちの声を紹介するね。
 
A君 「漢字を使った文章が絵と一緒に出てくるから、楽しい! それに、絵が文章に
     ピッタリで、わかりやすいんだ!」
B君 「聞きあったり、チェックしあったり、友達と一緒にやるのが楽しい!」  

こういった子ども達の声をきいたり、先生方から子ども達が生き生きと主体的に漢字の勉強をするようになったという報告を聞くと、とても嬉しいなぁと思うのと同時に、この教材がもっと多くの学校で活用されていくことを心より願っているのよね。

 


〈3〉 家庭でも使える「新・漢字教育法」のサイト



「新・漢字教育法」の一部をご家庭でも活用していただくことができるのがいまから紹介する「楽しく学べる漢字の部屋」のサイトです。

是非、親子で遊び感覚でご利用下さい。

(*当サイトは「子どもの主体を起こす読み優先の漢字教育研究会」の上野芳樹氏作成)
(*「新・漢字教育法」に関心がある方は先の〈1〉〈2〉に詳しく書いてありますので
  そちらをどうぞ。)


☆楽しく学べる漢字の部屋


 

「楽しく学べる漢字の部屋」のサイトでは小学校6年間で習う漢字の意味・読み・使い方・筆順のポイントが動画でわかりやすく説明されています。

 

トップページはこんな感じです。 

 


 

使い方は簡単です。

もし東京図書の教科書を2年生のお子さんが使っておられるなら、

  

①まずは東書版配列2年の所をクリック 


 
②2年生で習う漢字の一覧表が現れますので、好きな漢字を選ぶと
 



④音声のない動画が流れるというしくみです。

 


 

*この動画に音声がないのは、動画を見ながら親子で一緒にお話を作ったり、その字の印象を語り合いながら使ってほしいという願いが込められているためです。


次に実際にこのサイトを使っている保護者からの声を紹介しますね。 

   

『息子が「星」という漢字を勉強したあとに、「おかあさん、星は、日が生まれるって書くんだね。」って嬉しそうに教えてくれて、なんだかとてもいいなぁと思いました。他にも「雷は田んぼに雨がふるんだね。」「明るい日と書いて明日って読むんだね。」など、複数の漢字をつなげると似ているけれど異なる言葉になるという沢山の発見がありました。こうして子供が言葉のつながりを見つけて喜んで話してくれるのが嬉しいです。』 (小4男子母) 


 『漢字教育は 1 対 1 の関係を大事にできる時間であり、そして 息子が情報を掴むために必要なこと、この 2つを同時にできる漢字教育はかなりお得(笑)だと思います。息子 の変化で嬉しかったことは、明るくなったこと、伸び伸びと話すようになったことです。漢字教育だけではなく、子育てコースで学んだ事を、できるところから実践することで大きな変化に繋がったと感じています。』(小6男子母)

注:ここでいう「子育てコース」とはJoyitで実施しているセミナーの事で、アドラー心理学に基づいています。正式名称は「自立と勇気の子育てコース」と言います。


このように実際にこのサイトを使って勉強するようになってから、お子さんが変わった!という声を多数いただいております。

 

興味がある方は「楽しく学べる漢字の部屋」へ下記URLをclick!! 


 

【補足1】

この教材のより詳しい説明と使い方については、象形文字の絵の下にある「保護者の方へ」をクリックして下さい。

 

 【補足2】

更に「漢字音訓カルタ」というのもありますよ。興味のある方は、こちらもご覧になる前には「保護者の方へカルタの説明」をクリックして説明をお読みになって、お使い下さい。

 



お子さんと遊ぶためのカルタ教材です。 

ダウンロードして印刷してご家庭でも使ってみてくださいね。

 

〈4〉 「新・漢字教育法」に関心のある方々へ


「新・漢字教育法」の理念に基づいた教材の開発「子どもの主体を起こす読み優先の漢字教育研究会」が行っています。

どのような理念で、どのように考えて教材開発が行われたかに興味のある方は、子どもの主体を起こす読み優先の漢字教育研究会』 のサイトへどうぞ。

 

 


※『子どもの主体を起こす読み優先の漢字教育研究会』 のサイトへは楽しく学べる漢字の部屋」サイトからも飛ぶことができます。

 

 



☆読み優先の「新・漢字教育法」の講演を依頼したい方へ

 

元々の発想は、家庭における個別の教育法として考え出したものです。もしご家庭で取り組みたくてもう少し説明が必要なら、Joyitで講演会を致します。どういう発達過程にあるお子さんにも向くだろうと経験上考えています(例:とても漢字が得意なお子さん、漢字が苦手なお子さん、どちらにでも向くでしょう。)

家庭バージョンとしての「子どもの主体を起こす読み優先の漢字教育」というテーマでお話し致します。個人の方でも、PTAや親の会の担当者の方でも、当ブログのお問い合わせフォームからご希望をお寄せください。



☆自分の小学校で使ってみたい!という教職員の方へ


小学校用に、子ども同士の協力を引き出すような、「読み・書き・文章作成」等全ての教材、および小テストを用意しております。学校から申し込みがあった場合は、この「新・漢字教育法」の理念や教材の使い方などをお話させて頂きますので、お問い合わせフォームからお申し込みください。ボランティアでお伺い致します。

現在多くの学校で行っているような、漢字を単体として読み書き同時進行で何回も書かせ、ただただ子どもに負荷をかけるやり方でなく、

この「新・漢字教育法」はイメージやエピソード記憶の力を使って身近な文章に触れたり、作ったりすることで言葉の定着をはかるものです。 

是非広まって欲しいと思います。子ども達の読解力や表現力が飛躍的に増すと思われるからです。



 2021/11/7 更新